2022.05.17AI-OCR
AI-OCRのおすすめツールと価格比較! 選び方のポイントも解説
OCRにAIを搭載した業務効率化ツールとして導入が進むAI-OCRですが、当然費用も発生するため、最適なサービスの導入に二の足を踏んでいる企業もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、AI-OCRと価格の2つをテーマに、選び方やおすすめのツールを紹介していきます。
AI-OCRのOCRとは、「Optical Character Reader/Recognition」の略で、画像データからテキスト部分を見つけ出して、文字データに変換する光学文字認識機能のこと。
AI-OCRは、そんなOCRに人工知能のAI技術を融合させたものになります。
AIの機械学習・ディープラーニング機能が加わったOCRを用いることで、文字の読み取り精度が向上し、用語や文脈を考慮したうえでの読取や、非定型の文書読取も可能になります。
これにより、従来の手入力作業の課題だった入力ミスや膨大な時間が軽減され、伝票入力作業を大幅に効率化できるようになりました。
さらにビッグデータとして蓄積されていくため、紙データを情報資産としてさまざまなシーンに活用することも今後期待されています。
現代式OCRとして注目を集めているAI-OCRですが、各社からさまざまなタイプ・特長を持った製品が販売されています。
では、AI-OCRを導入する際どのような点に注意するとよいのか、これだけは抑えておきたい3つのポイントを見ていきましょう。
企業のグローバル化は年々加速しており、競争も激化しています。
グローバル企業、もしくは今後海外進出を目指したいという企業は、日本語以外の対応言語があるかどうか、対応できる言語を確認するとよいでしょう。
AI-OCR単体だけでなく、RPA(ロボットによる自動化)との連携で機能を増大できるかどうか確認しておきたいところです。
RPAと連携することができれば、読み取り精度が向上し、業務自動化をさらに加速させることができます。
AI-OCRに限った話ではありませんが、やはり製品価格は必ず確認しておきたいポイントの一つです。
初期費用やランニングコスト、忘れがちなサポート体制まで、料金体系をしっかり考慮した上で、最適な製品を選んでいきましょう。
ここまでAI-OCRの基本やサービスの選定ポイントを解説してきましたが、ここからは人気・機能面などからピックアップした、6つのAI-OCRを紹介していきます。
今回の記事のテーマでもある価格についても全サービスに触れていますので、ぜひ導入する際の参考にしてみてください。
・手書き文字の認識精度が99.98%
・人の目による補完を行うことで高精度なデータ化が可能
株式会社うるるが提供する「eas」は、高精度の「AI-OCR」×「人力」によって、正確に情報をデータ化する次世代入力サービス。
クラウドソーシングサービス「シュフティ」とシステムを連携しており、AI技術の弱点であるクセのある手書き文字を人の力でカバーすることで、より正確でハイクオリティなデータ入力業務を実施することができるようになります。
・easの価格
プラン名:トライアル/ライト/ベーシック/プレミアム
初期費用:要問い合わせ
月額費用(税抜):50,000円~
・画像データからテキストデータを抽出するクラウド型AI-OCRツール
・高精度の文字認識と全自動変換に加え、高度な管理とセキュリティが得られる
株式会社インフォディオが提供する「smart OCR」は、提供形態によって特徴が異なります。
初めてOCR変換したい方へおすすめの「クラウドサービス」、自社オンプレに近い「専用クラウドサービス」、契約しているクラウド環境に対してsmart OCRをインストールする「プライベートクラウド」、自社サーバーにシステムをインストールする「オンプレミス」の4形態が提供されています。
・smart OCRの価格
クラウドサービス:3ユーザー、300枚まで月額3万円~
専用クラウドサービス:5ユーザー、10,000枚まで月額35万円~
プライベートクラウド:5ユーザー、10,000枚まで月額10万円~
オンプレミス:5ユーザー、10,000枚まで月額10万円~
・オンプレミス、クラウドなど様々な形態で利用可能なAI-OCRツール
・帳票のデータ化からシステムへの連携まで行うことが可能
・日本語のほか、英語、中国語、タイ語など多くの言語に順次対応
「AIRead」は、アライズイノベーション株式会社が提供する次世代OCR。
難しい手書き日本語も88.2%という高い読取実績を誇り、AIの文字学習機能によって99%まで向上させることが可能です。
・AIReadの価格
【クラウド(SaaS)版】
初期費用:220,000円
月額価格:11,000円~55,000円(コースによる)
【オンプレミス スタンドアロン版】
初期費用:1,056,000円
年間価格:211,200円
・58か国の言語に対応、国内最高峰の認識エンジンを搭載するソフト
・出力形式が豊富なほか、電子書籍や外部クラウドサービスとの連携によって機能強化を図っている
株式会社NTTデータNJKが提供する「e.Typist v.15.0」は、初代が発売された1995年以降バージョンアップを重ね、高い認識精度を誇る製品へと成長してきたロングセラー活字OCRソフトです。
最新のAI-OCRに比べると精度は劣りますが、日本語・英語はもちろん、ドイツ語・フランス語・イタリア語・ポルトガル語など、全部で58ヶ国語対応という柔軟性の高さが魅力で、現在でも高い人気を誇っています。
・e.Typist v.15.0の価格
パッケージ版:21,780円
ダウンロード版:14,080円
・読み取り精度96.71%を誇る、NTT東日本が提供するAI-OCRツール
・直感的に使いやすい利用者画面で専門的な知識が必要ない
NTT東日本が提供するAI-OCRツール「AIよみと~る」は、AI insideが独自開発をしたAIを活用することで、96.71%という高い読取精度を実現しました。
また、RPAツールと連携することができるため、精度を高めるとともに稼働時間も同時に削減することができます。
・AIよみと~るの価格
初期費用:不要
プラン1(小型):月額33,000円
プラン2(中型):月額110,000円
プラン3(大型):月額220,000円
・紙のデータ化から基幹システムへの連携まで可能なAI-OCRツール
・高精度の手書き文字認識率、視覚的で分かりやすい操作性、クラウド型も提供
・RPAとの連携によってより高度な自動化と効率化が体験できる
AI入力ソリューションは、入力業務の効率化を図りたい、人手不足解消したい、そんな企業におすすめのツールで、約30年と続く無限の技術力が企業の働き方改革実現をサポートします。
月額サービスのため、サービスが必要なタイミングだけ契約できる柔軟さも魅力です。
・AI入力ソリューションの価格
【全文読み取りサービス】
初期費用:60,000円
月額費用:28,000円
【個別読み取りサービス】
初期費用:60,000円
月額費用:28,000円
【振り分け読み取りサービス】
初期費用:60,000円
月額費用:32,000円
本記事では、AI-OCRの基本に触れつつ、選び方のポイントや人気ツールを紹介してきました。
今回紹介したサービスはAI-OCRのほんの一部ですが、それでも機能や価格帯、できることも製品によってさまざまなため、慎重に選ばなければなりません。
月額制のクラウド型であれば、必要なタイミングで気軽に導入し、自社にマッチするか検討もできるのでおすすめです。
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