コラム

2022.11.28AI-OCR

AI-OCR比較のポイントは? OCRとの違いやメリット、選び方

AI技術はさまざまな分野で活発に利用されています。OCRにもAI技術を組み合わせたツールやサービスが登場しており、多大なメリットを得られることから多くの企業が導入を進めています。本記事では、AI-OCRの概要や導入するメリット、選び方などについて解説します。
 

 

 

 


図解でわかる!入力業務効率化の要(かなめ)AI OCR入門ガイド

 

 

 

AI-OCRとは?

OCRとは、OpticalCharacterReaderのことで、日本語では光学文字認識と訳されます。なお、Readerの部分をRecognitionとして表記するケースもあります。

 

OCRは画像データから文字を抽出し、テキストデータへ変換する機能、技術です。たとえば、文字が記載された書類を写真撮影し、画像データとして保管したとしましょう。この場合、画像の文字は読めるものの、コンピューターは画像データとしてしか認識できません。

 

OCRを活用すれば、画像データからテキストデータを抽出しデジタル化できます。AI-OCRは、従来のOCRにAI技術を組み合わせたサービスです。AIが学習するため、使用を重ねるたびに文字認識率が高まり、精度の高い文字認識が実現します。

 

 

OCRとの違い

従来のOCRと異なる点として、文字認識率の高さが挙げられます。これまで、OCRは手書きのテキストや乱れた文字などの認識を苦手としていました。一方、AI-OCRは一定の形式でなくても文字を認識でき、さらにディープラーニングによって学習するため、多くのデータを読み込むほど認識精度が高まります。

 

これまで書類などの形で保管せざるを得なかったテキストも、電子データとして大量に保存可能です。
AI-OCR選定ガイド

 

 

 

AI-OCRのメリット

AI-OCRを導入すれば、ヒューマンエラーの減少につながり業務効率化が実現します。また、読み取り精度が向上するため、従来のOCRでは対応できなかったテキストの読み取りも可能です。

 

 

業務の効率化

AI-OCRの導入によって、ヒューマンエラーを回避しやすくなるメリットがあります。文書を電子化する際、膨大な文字を手入力するとなるとどうしてもミスが発生します。一方、読み取り精度が高いAI-OCRを活用すれば、このようなミスを少なくできるため業務効率化につながります。

 

また、従来人の手で行っていた入力業務をAI-OCRに代行してもらえるため、人件費の削減につながるのもメリットです。これまで入力業務に携わっていた人員をコア業務に投入できるようにもなり、リソースをより有効活用できます。

 

さらに、AI-OCRはRPAとの連携も可能です。定型業務や単純作業を自動化できるRPAと組み合わせることによって、帳票から抽出したデータの入力や加工、アウトプットといった業務の流れを自動化でき、さらなる業務効率化を実現できます。

 

 

読み取り精度向上

AI-OCRは、より多くのデータを読み取るなかで学習するため、読み取り精度が着実に向上していきます。最初は正確に読み取りできなくても、ミスを学習することで精度が高まるため、誤字や癖のある手書き文字などへの対応も可能です。

 

また、文脈の前後や用語の綴りなどから、正確な読み取りを行えるのもメリットです。従来のOCRでは、カタカナの「エ」と漢字の「工(コウ)」、「カ」と「力(チカラ)」などの認識は困難でした。

 

一方、AI-OCRであれば、綴りや前後の文脈からカタカナのエなのか、それとも漢字の工なのかを判断して読み取れます。

 

これまでのOCRは、一定のルールに則ったテキストしか読み取れない課題がありましたが、AI-OCRではそれも解決できます。さまざまな字体が混在する非定型文でも、AI-OCRなら高精度な認識による読み取りが可能です。

 

 

 


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AI-OCR比較のポイント・選び方

現在、AI-OCRはさまざまな企業がサービスを提供しています。導入を検討しているのなら、外部システムとの連携性や日本語以外に対応できるかどうか、費用対効果が適切かどうかをチェックしましょう。

 

 

外部システムと連携できるか

AI-OCRのなかには、外部システムと連携できるサービスもあります。自社の基幹システムやRPAなどと連携できれば、さらなる業務効率化が実現し生産性の向上にもつながります。

 

AI-OCRやRPAを単体で導入しても業務効率化は可能です。ただ、これらを組み合わせることでより業務を効率化できます。たとえば、読み取ったテキストデータを基幹システムへ自動的に入力する、といったことが可能になります。

 

これにより効率的に業務を遂行できるようになり、従業員への負担も軽減します。

 

サービスによって連携できるツールやシステムが異なるため、導入前に漏れなくチェックしましょう。RPAとは連携できるものの、基幹システムとは連携できない、といったケースも考えられるため注意が必要です。

 

 

日本語以外にも対応できるか

日本語以外の言語が用いられたテキストを読み取るシーンがあるのなら、対象の言語に対応したサービスを選定しましょう。海外の企業と取り引きしている、海外向けの商品やサービスを扱っている、といった企業では日本語以外の言語に対応したAI-OCRが望ましいと考えられます。

 

サービスによって、対応している言語が異なるため要チェックです。さまざまな言語に対応したいのであれば、多言語対応のAI-OCRを選ぶと安心です。

 

ただ、多言語対応であっても、自社に必要な言語に対応しているとは限らないため、必ず確認しましょう。同時に、オプション料金等の追加がないか、その金額はいくらなのかを確認することも大切です。

 

 

費用対効果は適切か

用途や目的などによって、選ぶべきAI-OCRは変わってきます。また、価格も大きく変化するため、まずは目的を明確にしたうえで見積もりを提出してもらいましょう。

 

AI-OCRの導入で発生する費用としては、初期費用や月額料金などが挙げられます。初期費用が安くても、月額料金が高いとランニングコストがかさみ、組織の利益を圧迫するかもしれません。使用頻度も考慮しつつ、費用対効果が適切かどうか検討しましょう。

 

また、保守やバージョンアップに要する費用についての確認も忘れてはなりません。長く使用するケースでは、保守やバージョンアップのタイミングも巡ってきます。そのときにどれくらいの費用を要するのか、ほかのコストと併せてチェックしておきましょう。
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AI-OCRの活用が効果的なケースとは?

AI-OCRの活用が効果的なのは、定型フォーマットの帳票を大量に読み取りするようなシーンです。AI-OCRは非定型フォーマットの読み取りも可能ですが、その都度設定しなくてはなりません。

 

大量に読み取りするとなると、どうしても多くの手間と時間を要してしまうため、かえって業務効率を低下させてしまうおそれがあります。

 

一方、定型フォーマットの文書であれば、面倒な設定や登録作業が必要ないため、大量に読み取るケースでも余計な手間や時間がかかりません。

 

自社で使用している帳票の種類が多く、なおかつ枚数が少ないといったケースでは、AI-OCRのパフォーマンスを発揮できないおそれがあります。このようなケースでは、それぞれの帳票を登録、設定しなくてはならないため、多大な手間と時間を要します。

 

要する手間とコストが見合わず、業務効率も落としてしまうおそれがあるため、このようなシーンにおいてはAI-OCRの使用は向いていないと考えられます。

 

 

 


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まとめ

AI-OCRは、従来のOCRにおける文字認識率の低さといった課題を解決できるサービスです。読み取り精度が高く業務効率化を実現できるため、導入する価値は十分あると考えられます。サービス選定時には、外部システムと連携できるか、日本語以外に対応できるか、費用対効果はどうかといった点をチェックしましょう。

 

無限のAI-OCR「AI入力ソリューション」は、文書を自動でデータ化できるほか、基幹システムへの連携も可能です。データ補正によって文字認識を高精度で行えることから手書き文字認識率も高く、入力作業の手間やミスの軽減も実現できます。

 

テキストの電子データ化に悩んでいる企業担当者の方は、この機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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